インプラント治療

インプラントの
セカンドオピニオン対応

インプラント治療を受けるには、十分な骨量が必要です。一般的に、骨不足の場合は、治療が難しくなります。なぜなら、骨が不足しているとインプラントを安定して埋入することができず、治療が成功しない可能性が高まるからです(※重度の歯周病によって抜歯になった場合、顎の骨が少なくなっているケースが多い)。当院は、骨不足の方にもインプラント治療を安心して受けて頂くために、骨造成手術を事前に行っています。骨造成は、患者様の骨が薄い場合や不足している場合に、人工的に骨を増やす治療法です。この処置により、十分な骨量を確保し、安全にインプラント治療を行うことができます。そのため、他院でインプラント治療を断られてしまった場合でも、インプラント治療を適応できる可能性があります。インプラント治療を諦めたくない方は、お気軽にご相談ください。

骨が足りない方には「骨造成」を適応できるかどうか診断します!

骨造成の種類

サイナスリフト(開窓法)

サイナスリフト(開窓法)サイナスリフトは、広範囲で骨が不足している場合に行われる手術です。多くの歯が欠損しているケースで適応されます。この手術は、上顎洞の側面の歯肉を切開し、その中から歯槽骨に窓を作り、人工骨を充填します。手術範囲が広いため、身体への負担は大きいですが、それに比例して広範囲の骨造成が可能になります。具体的な手順としては、歯茎の側面を切開し、歯槽骨に窓をつくり、その中に人工骨を充填します。その後、人工骨が自然な骨となるまで数ヵ月待ちます。骨移植が安定したら、インプラントを埋入することができます。

ソケットリフト(非開窓法)

ソケットリフト(非開窓法)ソケットリフトは、部分的に歯を失い、一部の骨が薄い場合に適応される手術方法です。この方法は、歯が欠損している箇所にインプラントを埋め込む際に、その周囲に人工骨を充填することで行われます。ソケットリフトは、サイナスリフトと比べると骨造成の範囲が狭く制限されていますが、その代わりに身体への負担が軽減されます。さらに、骨造成と同時にインプラントの埋入が行われるため、治療期間が短縮されます。手術の手順としては、まずドリルを使用して骨に穴を開け、専用の器具を使って上顎洞底部を押し上げてスペースを作ります。次に、そのスペースに人工骨を充填し、骨を増やした箇所にインプラントを埋入します。

GBR法

GBR法GBR法(Guided Bone Regeneration)は、インプラント体の側面が露出してしまう場合に行われる手法です。この手法は、骨誘導再生法とも呼ばれます。GBR法では、インプラントを支柱として自家骨や人工骨を充填し、それを専用の膜で覆うことで、欠損している骨の再生を促します。手術部位の骨が再生されると、露出していたインプラントが埋まり、安定した状態になります。その後、再生した骨に上部構造を装着し、治療は終了です。この手法は、骨の幅が不足している場合に、インプラントの露出を防ぐために有効と言われています。

当院の安全な
インプラント治療

歯科用CTによる正確な診断

インプラント治療では、歯や顎骨の状態を正確に把握することが重要です。歯周組織の情報が不十分なまま治療を開始すると、手術中に神経や血管を傷つけて神経麻痺を引き起こしたり、インプラントが長持ちしなかったりする問題が発生する可能性があります。当院は、インプラントの機能を最大限、長持ちさせるために、歯科用CTによる精密な検査を行います。この検査によって、肉眼では確認できない歯や顎の骨の状態、さらに神経や血管の走行位置などを正確に把握できます。その結果、患者様に合ったインプラント治療の計画の立案に役立ちます。

正確な位置にインプラントを埋入可能な「サージカルガイド」

正確な位置にインプラントを埋入可能な「サージカルガイド」CT撮影による精密な検査に加えて、コンピュータ上で緻密なシミュレーションを行うことで、安心かつ安全なインプラント治療が実現します。患者様の口腔内の状態を正確に把握するため、CT撮影データをコンピュータに取り込み、インプラントの埋入位置や角度、深度などを細かくシミュレーションします。このシミュレーションに基づいて、手術用のガイド(サージカルガイド)を作製し、手術中はそのガイドに沿ってインプラントを埋め込んでいきます。シミュレーション通りの位置にインプラントを正確に埋入することができ、痛みや腫れ、出血を最小限に抑えながら、安全かつ効果的な治療を行うことが可能です。

マイクロスコープを用いた精密な治療の提供

当院は、マイクロスコープを使用したインプラント治療を行っています。手術部位を拡大して確認することで、確実な治療をスムーズに進めることが可能です。神経や血管などの重要な組織を傷つけるリスクを最小限に抑え、安全かつ効果的な治療を提供しています。

信頼性の高い「ストローマン」のインプラント

ストローマンインプラントは、スイスのベルン大学とストローマン研究所が共同で開発し、1974年に初めて臨床応用されたインプラントです。
スイスのバーゼルに本社を構えるストローマン社は、歯科用インプラント関連製品を世界70ヵ国以上に提供するトップメーカーです。
50年以上にわたる研究の成果を基に改良されてきたストローマンインプラントは、その長期的な信頼性が数々の臨床例で証明されています。

ストローマンインプラントを使用している歯科医院で治療を受けるメリット

ストローマンインプラントは、世界70ヶ国以上で導入され、500万人以上の患者様が治療を受けています。これまでに1300万本以上のストローマンインプラントが使用され、世界のインプラント市場でトップクラスのシェアを誇っています。万が一、インプラントに問題が発生した場合でも、多くの歯科医院でストローマンインプラントが取り扱われているため、世界中のどの歯科医院でも対応が可能です。日本国内でも、多くの歯科医院でストローマンインプラントが使用されており、転勤や引越しの可能性がある方でも、転居先で適切な治療を受けることができます。

よく噛める
インプラント治療とは

よく噛めるインプラント治療とはインプラント治療は、失った歯の機能を回復させるための治療方法です。この治療により、人工の歯根を顎の骨にしっかりと埋め込み、自然な噛む力と美しい笑顔を取り戻すことが可能になります。まず、顎の骨の状態を評価し、治療の適応性を判断します。精密検査の結果を元に、患者様に合ったインプラント治療計画をご提案しますので、お気軽にご相談ください。治療期間や費用は患者様の状況によって異なります。当院では、インプラント治療の経験が豊富な歯科医師が丁寧に治療を進めていきますので、ご安心いただければと思います。

インプラント周囲炎に注意!
定期検診を受けましょう

インプラントは、人工歯のため、むし歯になることはありません。しかし、適切なケアが行われない場合、インプラント周囲炎になる可能性があります。これは、歯周病菌がインプラント周囲の組織に感染し、歯ぐきの腫れや出血を引き起こす病気です。インプラント周囲炎が進行すると、インプラントが失われる可能性があります。インプラントを守るためには、日々の適切なケアと専門的なメインテナンスが不可欠です。3カ月に1回は、歯科医院を受診して歯垢・歯石除去することをおすすめします。また、口腔内の状態は日々変化していきますので、かみ合わせの確認と歯磨き指導を受けることが必要です。

インプラント治療の流れ

1初回カウンセリング・診査

インプラント治療を開始する前に、カウンセリングを行います。現在のお悩みやインプラント治療に関する疑問点について詳しくお伺いします。治療に安心して臨んでいただけるよう、不安を解消することが重要だと考えています。その後、お口の中の状態を確認し、むし歯や歯周病の有無、かみ合わせ、筋肉や顎関節の状態などを詳細に検査します。もし、むし歯や歯周病が見つかった場合は、それらの治療を優先的に行います。

2デジタルシミュレーション・インプラント治療計画の立案

歯科用CT・セフォロレントゲン撮影を行います。取得した撮影データは専用ソフトで解析し、顎の骨格や神経の位置を詳しく確認します。理想的なインプラントの形状や埋入角度を3Dシミュレーションで精密に計算します。その後、シミュレーション結果に基づいて、インプラント埋入のための立体的なガイドを作製します。シミュレーションとサージカルガイドを使用した治療は「ガイドサージェリー」と呼ばれます。この方法は、インプラント手術の安全性と精度を向上させるだけでなく、手術時間の短縮により患者様の負担を軽減することができます。この段階で、インプラントの本数やクラウン・土台の材質、必要な追加手術を含む詳細な治療計画を立てます。ご不明な点やご不安がございましたら、どうぞお気軽にご相談ください。インプラント治療が適さない患者様には、入れ歯などのその他の治療方法もご提案可能です。

3インプラント手術(1回目)

インプラント治療の精度を高めるために事前に歯科衛生士が、クリーニングを行います。その後、麻酔を行い手術開始です。歯茎を切開して、インプラントを埋めるための穴を開けます。インプラントを埋入したら、歯茎を閉じます。また、骨の量が足りない方には、骨造成手術も併用します。

4インプラント手術(2回目)

インプラント手術(1回目)が終了し、インプラントと骨がしっかり結合しているのを確認したら、手術行います。この期間には、個人差があります。2回目の手術では、回復した歯茎を切開し、インプラントの頭を露出させてアバットメント(土台)を装着します。その後、歯茎のラインを整え、磨きやすく、食べ物が詰まりにくい状態に仕上げます。当院は、機能性はもちろん、見た目にもこだわったインプラント治療を行っています。

5仮歯の装着

仮歯を装着します。この仮歯には、かみ合わせの調整や歯茎の安定を図る重要な役割があり、「プロビジョナルレストレーション」と呼ばれます。当院では、最終的に装着する本歯と色や形が近い仮歯をご用意します。プロビジョナルレストレーションにより歯茎が安定し、インプラント治療後の仕上がりが向上するだけでなく、早い段階で自然な見た目の歯を手に入れることができるのも大きなメリットです。

6型取り

被せ物を装着するための型取りを行います。

6被せ物の装着

患者様の口腔内の状態に合った被せ物を実際に装着します。かみ合わせ・見た目を確認して問題なければ、インプラント治療は終了です。良好な口腔内環境を維持するためのメインテナンスに移行します。インプラント周囲炎には注意しましょう。

6定期メインテナンス

定期健診の頻度には、個人差がありますが、3か月に1回程度で受診いただくことで、健康な口腔内環境を維持しやすくなります。せっかく埋入したインプラントが没落しないように、セルフケアの向上とプロフェッショナルケアを受けましょう。